両家顔合わせの「しおり」はなぜ必要?意外と知らない成り立ちとメリット
「両家顔合わせに『しおり』って本当に必要なの?」と悩む方もいるのではないでしょうか。一見、手間に思えるしきたりですが、実は用意するだけで顔合わせ当日の緊張感を和らげ、両家の絆をぐっと深めてくれる心強いアイテムなのです。
結婚を考えているカップル向けに、しおりの成り立ちと、両家を結ぶ効果を詳しく解説します。
「釣書(つりがき)」から進化した、現代の家族紹介ツール
お見合い結婚が主流だった時代は、お互いの身元や家族構成を詳しく記し紹介し合う「釣書(つりがき)」や「家系図」という文化がありました。
恋愛結婚が一般的となった現代、そうした堅苦しい書類は姿を消しつつありますが、伝統的な「家同士の紹介」という役割から、家族交流のきっかけへと変化したのが、現在の「顔合わせしおり」です。
お互いの親にとっては、相手が「どんな家庭で育てられてきたのか」を深く理解でき、これからの家族ぐるみでの付き合いに大きな安心感となります。
口下手でも大丈夫!しおりが「会話のきっかけ」になる理由
近年では手間を省いたりカジュアルにしたりと、顔合わせしおりを用意しない方も多いようです。
それでも、初対面の親同士が顔を合わせる席は、どうしても緊張感が漂うもの。口下手な方こそ、しおりが手元にあれば、お互いの家系の共通項を探せるため、紹介後の沈黙や手持ち無沙汰になる時間を防げます。
これだけ書けばOK!顔合わせしおりに必ず入れるべき「7大項目」と注意点
顔合わせのしおりは、両面開きであったり、複数ページに渡って記載することもありますが、基本的な記載内容は変わりません。
表紙の構成を含めた、顔合わせのしおりの内容に必ず入れるべき「7大項目」と例文をまとめました。両家が緊張せず、気持ちよく当日を過ごせるよう、細やかな配慮が行き届いた注意点も合わせて確認しましょう。
顔合わせしおりに必ず入れるべき「7大項目」
①表紙
「両家の名前」を並列で書き、「顔合わせの名目(両家食事会や婚約顔合わせなど)」と記載。日時と食事会の場所も記載してあると内容を開かずに確認できます。
(表紙の例文)
〇〇家 〇〇家
両家食事会
令和〇年〇月〇日(曜日)〇時から (漢数字で記載するのが一般的です)
〇〇ホテル 食事会場「〇〇の間」
②挨拶文
今日という佳き日を迎えられたことへの感謝を一言添えます。区切りを意味する句読点(、や。)は縁が続くよう、使用しないのが一般的。
(挨拶の例文)
本日はご多用のなか
私たちふたりのためにお集まりいただき
誠にありがとうございます
両家の絆を深める時間にしたいと思っております
ぜひ美味しい食事とともに会話を楽しんでください
どうぞよろしくお願いいたします
③本日のプログラム(日時・場所・流れ)
何時に始まり、どのような流れで進んでどう終わるのかを提示しておきます。
(プログラムの例)
日時:〇年〇月〇日(〇)12:00〜 / 場所:〇〇(料亭・レストラン名)
12:00
ご挨拶
家族紹介
乾杯・食事歓談
14:00
婚姻届署名・記念撮影
14:30
結びの挨拶
④新郎新婦のプロフィール
お互いの生い立ちから現在に至るまでをコンパクトにまとめます。出会いのきっかけなども入れると場が和みます。お互いに気に入った顔写真を入れると好印象です。
(新郎新婦のプロフィールの例文)
氏名(ふりがな)/ 生年月日・ 血液型・星座/ 出身地/ 趣味/現在の仕事内容
お互いの第一印象 /相手の好きなところ
⑤家族の紹介
当日出席する親族の情報を並べます。特に「趣味」や「特技」は、その後の会話を弾ませるフックになります。
(家族紹介の例文)
氏名(ふりがな)/ 出身地/ 趣味/特技
父:〇〇(名前)「趣味はゴルフです。最近は家庭菜園にもハマっています」
母:〇〇(名前)「旅行が大好きです。おすすめの温泉地があればぜひ教えてください」
⑥今後のスケジュール(記念撮影・婚姻届の署名)
入籍日や結婚式の予定を中心に記載。さらに、「婚姻届の証人欄」を、その場で親御さんにサインしてもらう演出を盛り込むのもおすすめ。
(今後のスケジュール例)
〇月〇日 婚姻届提出(本日この後、婚姻届の証人欄へのご署名をお願いいたします!)
〇月〇日 前撮り撮影
〇月〇日 結婚式(挙式会場:〇〇)
〇月〇日 新婚旅行(旅行地)
〇月〇日 新居引っ越し
⑦結びの挨拶
会の締めくくりとして、改めて「これから末永くよろしくお願いいたします」という決意と願いを込めた言葉で結びます。
(結びの挨拶の例文)
楽しいお時間をありがとうございます
つたない二人ではございますが
力を合わせてあたたかい家庭を築いてまいります
今後とも優しく見守ってくださいますよう
末永くよろしくお願い申し上げます
【注意点】相手のプライベートを守る
顔合わせしおりには両家の連絡先も記載するのが主流でしたが、近年では個人のプライバシーを掲載するかは慎重に判断しましょう。いくら身内だけの席とはいえ、詳細な勤務先名や役職、個人の携帯電話番号などを本人の許可なく載せるのは避けるべきです。
昔の「釣書」とは異なり、現代のしおりはあくまで親睦を深めるためのものです。学歴や資産状況、宗教など、お互いの家族が「どこまで開示したいか」のラインは必ず事前にパートナーを通じて双方の親に確認しておきましょう。
「この趣味については触れないでほしい」「生年月日は載せないでほしい」といった家族の要望があれば、必ず意見を尊重して内容を調整してください。
NG写真に注意!お互いの良い時間にするために
しおりに掲載する写真は、真っ先に目に入るもの。選定する際にはいくつかのマナーと注意点があります。
飲み会でふざけている写真、イチャイチャしすぎている写真などは、いくら楽しい思い出であっても「きちんとした場」である顔合わせには不向きです。親御さんにマイナスの印象を与えかねません。
また、掲載する家族写真に関しても、必ず事前に本人に確認し、了解を得たものを使用するのが鉄則ですよ。
顔合わせしおりは三つ折り?すぐに制作、印刷できるサイズは?
顔合わせのしおりを作る際、どんな形で印刷するか、どうやってデザインするかは悩みの種ですよね。ここでは、手軽に作れる基本の形から、少しこだわりたい方向けのスタイル、そしてスマホひとつで今すぐ作れる簡単な制作手順まで一挙にご紹介します。ご自身の準備期間やこだわりに合わせて、最適な方法を見つけてみてください。
基本は用意しやすいA4二つ折り「8ページ(見開き4ページ)仕立て」
初めてしおりを手作りする方に最もおすすめなのが、A4用紙を横にして二つ折りにし、2枚重ねてブック状にする「8ページ(見開き4ページ)仕立て」です。
このスタイルの最大のメリットは、家庭用プリンターでもズレずに印刷しやすく、レイアウトにゆとりが持てる点にあります。
文字や写真を大きく載せられるため、小さな文字が読みづらくなってきた親御様にも非常に優しい設計になります。特別な技術がなくても、見開きでポスターのように見せられるため、初心者でもクオリティの高いしおりが完成しますよ。
席次表のようにこだわるなら「3つ折りパンフレット」
「ページをめくるタイプではなく、1枚ですっきりとコンパクトにまとめたい」というおしゃれ重視派のカップルには、結婚式の席次表のような「3つ折り(巻3つ折り)パンフレット」スタイルが人気です。
食事の席に置いても写真映えがよく、紙袋に入れても折れにくく持ち帰りやすいというメリットもあります。
3つ折りを美しく仕上げる最大のコツは、用紙選びにあります。一般的なコピー用紙ではなく「マット紙(厚手)」や、和食の会場にぴったりな「和紙風の厚紙」を選ぶだけで、お店に頼んだような高級感のある仕上がりになります。印刷は、ポスター印刷や冊子印刷などを行っているプリント店舗または写真屋さんにお願いするのがおすすめです。
【デコルテ公式】スマホで作れるオリジナルテンプレート
「どう書けばいいか分からない」というふたりのために、完全無料のオリジナルテンプレートをご用意しています。空白の 欄に必要事項を記載すればすぐに完結できるので、顔合わせ直前の準備でも安心です。
表紙
家 家
両家食事会
令和 年 月 日( 曜日) 時から
ホテル 食事会場名
見開き1ページ目(左)
本日はご多用のなか
私たちふたり と のためにお集まりいただき
誠にありがとうございます
両家の絆を深める時間にしたいと思っております
ぜひ美味しい食事とともに会話を楽しんでください
どうぞよろしくお願いいたします
見開き1ページ目(右)
日時: 年 月 日( )12:00〜
場所: (料亭・レストラン名)
時
本日のプログラム
時
ご挨拶
家族紹介
乾杯・食事歓談
時
婚姻届署名・記念撮影
時
結びの挨拶
見開き2ページ目(左)
新郎氏名:
生年月日・ 血液型・星座: ・ ・
出身地:
趣味:
現在の仕事内容:
お互いの第一印象 :
相手の好きなところ:
氏名:
生年月日・ 血液型・星座: ・ ・
出身地:
趣味:
現在の仕事内容:
お互いの第一印象 :
相手の好きなところ:
見開き2ページ目(右)
家族紹介
家 お父様 お名前:
出身地・趣味・特技 ・ ・
家 お母様 お名前:
出身地・ 趣味・特技 ・ ・
家 お父様 お名前:
出身地・ 趣味・特技 ・ ・
家 お母様 お名前:
出身地・趣味・特技 ・ ・
見開き3ページ目(左)
今後の予定
月 日 婚姻届提出
月 日 新居引っ越し
月 日 前撮り撮影
月 日 結婚式(挙式会場: )
月 日 新婚旅行(旅行地: )
見開き3ページ目(右)
楽しいお時間をありがとうございます
つたない二人ではございますが
力を合わせてあたたかい家庭を築いてまいります
今後とも と を優しく見守ってくださいますよう
末永くよろしくお願い申し上げます
裏表紙には、おふたりの地元で撮影したカジュアルな前撮り写真などを大きく使えば、世界にひとつだけの特別な記念品になりますよ。
当日を成功させる!義両親に気に入られる「顔合わせしおり」の渡し方マナー
心を込めて作った顔合わせしおりも、当日の渡すタイミングや所作が分からないともったいないですよね。義両親に好印象を与えるためのマナーと、細やかな気配りのポイントを解説します。
手土産と一緒に渡すのが「デキる花嫁」の鉄則
顔合わせしおりを渡すベストなタイミングは、「会場に入室し、着席して最初のご挨拶を交わした直後」です。
このときの挨拶は、「本日はお時間をいただきありがとうございます。私たちのプロフィールや本日の流れをまとめたしおりを作ってきましたので、手土産と一緒にどうぞ」と地元の銘菓や定評のあるお菓子などの「手土産」とともに渡せるとスマートです。
プライバシーへの配慮:相手の両親を不快にさせない話し方
家族の紹介文を話す際、身内だからといってカジュアルにくだけすぎて話していると、相手の両親からすると、マイナスな印象になってしまうことも。義両親の前では、出しゃばりすぎず、かつ他人行儀になりすぎない「丁寧で品のあるトーン」でいることが、大人のマナーとして非常に重要です。
また、自分たちの親は「父」「母」と呼びますが、相手の親御さんは「お父様」「お母様」または「〇〇さんの御父様」「御母様」と敬称を使いましょう。これはしおりの記載時も同様です。
マナーを重んじる家風へのアピール
もしお相手のご実家が伝統や格式、マナーを重んじる家風である場合は、顔合わせしおりの「言葉遣い」や「デザイン」にも配慮することで、最大の好印象アピールになります。
表紙には、1度きりのお祝いを意味する、あわじ結びや結び切りの水引のデザインがおすすめです。
文章内は「忌み言葉(別れる、切れる、終わるなど)」や、「重ね言葉(ますます、度々など)」の多用は避け、「お祝いごとに終止符を打たない」という意味で「句読点(「、」「。」)」をあえて使わずにスペースや改行で区切るなど、伝統的な婚礼マナーを意識しましょう。
顔合わせの後は「夫婦のはじまり」両家と記念撮影を共有
顔合わせ食事会が無事に結ばれたら、両家揃っての記念撮影を行いましょう。「今日からひとつの家族になる」という記念すべき第一歩を写真に収めておくには良い機会です。
また、顔合わせしおりの項目で共有した「今後のスケジュール」も、すべてのスタートラインがこの「顔合わせの日」です。顔合わせ後の義両親との関わり方もご紹介します。
顔合わせしおりに載せる「今後の予定」は共有の報告を
結婚への準備が本格的に始まると、入籍や引っ越し、前撮り、そして結婚式と、大切なイベントが立て続けにやってきます。顔合わせしおりの項目に記載していることも忘れがちになりますが、最後に重要なのは両家への丁寧な報告です。
「ふたりの幸せな歩み」を見守ることが、親御様にとって何よりの喜びとなります。しおりに記した前撮りなどの様子を、共有すれば関係性も良好に。顔合わせしおりをきっかけに結婚式までスムーズな信頼関係を築いていけるはずです。
入籍日は一生に一度。婚姻届と一緒に撮る「入籍フォト」
顔合わせの次のイベントといえば、いよいよ「入籍(婚姻届の提出)」です。ふたりが正式に夫婦になる一生に一度きりの特別な日。最近では、役所に提出する際の撮影だけでなく、スタジオできちんとした撮影を行う「入籍フォト(婚姻届フォト)」を残すカップルが急増しています。
婚姻届を持ったシーンも人気なので、両家に「婚姻届の証人欄へのサイン」の感謝も含めて、報告するのがおすすめです。
デコルテフォトグラフィーで叶える、最高の一枚
デコルテフォトグラフィーでは、私服でリラックスして臨めるカジュアルな「入籍フォト」のプランはもちろん、おふたりの魅力を最大限に引き出す本格的なウエディングドレス・和装の前撮りまで、幅広い撮影をプロデュースしています。
全国に26店舗以上あるスタジオや憧れの和風庭園ロケーションで、最高の一枚を一緒にカタチにしませんか? 気になることがあれば、お気軽にオンラインでの相談予約やフェアへの参加を検討してみてくださいね。
まとめ
両家顔合わせの「しおり」は、記載する「7大項目」だけでなく、お互いのプライバシーや写真選び、そして渡すタイミングやその後の繋がりも重要です。記載するだけのテンプレートも賢く活用しながら、ぜひおふたりらしい温かい家庭の和を築いてくださいね。
▼まずは気軽に相談してみたい方へ
▼デコルテフォトについてもっと詳しく知りたい方へ
