ファーストミートとは?サプライズで失敗しない準備と実例7選
一生に一度の結婚式。「忘れられない瞬間にしたい」「パートナーと感動的なシーンをつくりたい」と考えている花嫁も多いのではないでしょうか?
そんなあなたにおすすめの演出が「ファーストミート」。演出といっても、花嫁姿をお披露目するセレモニーのため、大々的に用意するものも比較的少なく、感動的に仕上げられます。
この記事では、ファーストミートの具体的な段取りから、魅力的な実際の演出例まで国内最大級のフォトウェディングスタジオ「デコルテフォト」編集部が詳しくご紹介します。慌ただしい挙式当日だけでなく、前撮りでも取り入れられる工夫もあるので、ぜひ検討してみてくださいね。
ファーストミートとは?どんな体験ができる演出なの?
まず、ファーストミートとは、新郎に向けて、花嫁姿をお披露目するセレモニーのこと。その由来や縁起、そしてどのような体験ができるのかをご紹介します。
ファーストミートの縁起
ファーストミートの縁起は、欧米の「結婚前に花嫁姿を見ると幸せになれない」という古くからの言い伝えに由来しています。このジンクスがもととなり、結婚式当日まで新郎は新婦のウェディングドレス姿を見ない習慣が生まれました。そこから、結婚式当日に初めて花嫁姿をお披露目する「ファーストミート」が定着しました。
昔からの言い伝えやジンクスが発端ではありましたが、現代の日本では、以下のような縁起の良さ・幸運を呼ぶセレモニーとして注目されていますよ。
- お互いに良い節目を迎えられる
- 結婚のシーンに新鮮な気持ちで向き合える
- 一生に一度のハレの日の思い出になる
ファーストミートの感動体験!ただのお披露目会ではない
ファーストミートはお披露目といっても、ただ衣装を見せ合うだけではありません。改まったタキシード姿やウェディングドレス姿を初めて目にすると、今までの思い出や嬉しさがこみ上げ、思わず涙を流すカップルも少なくありません。
挙式本番に入ると主役のおふたりはゲストとの時間に追われ、意外と慌ただしい時間を過ごすことになるもの。その前に、束の間のふたりだけの時間を過ごせるのも魅力のひとつです。
また、ファーストミートはお互いのリアクションも加わり、人生で一度だけの素敵な体験に。せっかくなら、ふたりらしい演出を写真や動画に収めてみてはいかがでしょうか。
ファーストミートで失敗しないための段取り
結婚式場との協力が必要
ファーストミートを行う場合は、通常の挙式の流れとは異なる部分がでてくることもあります。そもそも式場に協力してもらえるのか、ふたりだけで過ごせるお披露目の場所はあるのかなど、会場のスタッフやプランナーへの事前相談が必須です。挙式前に組み込むにしても、親族紹介といったおふたりが必要な流れはどうするのかなど、しっかり確認しておくとトラブルを防げるでしょう。
お支度用の部屋を確認する
おふたりが正装に着替え準備をするお支度部屋は、式場によってはお支度部屋が1つしかない場合もあります。正式に、挙式直前まで顔を合わせずにファーストミートを実施したいというのなら、新郎・新婦用と2部屋の確保ができるかどうか、パーテーションを立ててもらえるかなど式場予約前の段階で確認しておくと安心ですよ。
当日までドレスは内緒にしておく
サプライズや感動を最大限に味わうため、選んだウェディングドレスはパートナーに見せないことも、ファーストミート成功のポイントです。
ドレスの試着は、親や友人と決めてもいいかもしれません。また、試着画像などを新郎には見せないようにお願いしておくのをおすすめします。
さらに、新郎のタキシードを決めるときに、花嫁のウェディングドレスとの相性を見ながら提案される場合もあります。選んだドレスがバレてしまわないよう、ファーストミートまで内緒にしている旨をスタッフに伝えておきましょう。
進行スケジュールが乱れないように注意
ファーストミートは通常の挙式の演出にはないオプションのセレモニーです。時間が別途必要となるため、他の進行を妨げないよう時間配分には十分注意しましょう。親族紹介や写真撮影など、挙式までの時間とのバランスを見ながら、無理のないタイムスケジュールを組むことが大切です。
スケジュールだけでなく、新郎新婦が顔を合わさない導線確認や、カメラマンへの周知も徹底しておくと、よりスムーズに進められます。
ファーストミートでできる実際の演出5選
前撮りやフォトウェディングの実施を行うデコルテフォトグラフィーでは、多くの新郎新婦がオリジナリティあふれるファーストミートを企画しています。ここからは実例を交え、人気&話題の演出を5パターンご紹介します。
ファーストミート撮影①「肩をたたく演出」
新郎に背を向けて待っていてもらい、新婦が後ろから近づいて肩をトントンと叩く、ファーストミート王道のスタイルです。新郎がゆっくりと振り返る瞬間は、ふたりのドキドキがピークに! 美しい花嫁姿に涙する新郎や、新郎のリアクションにホッとして笑顔へと変わる新婦の表情など、ナチュラルなリアクションとやわらかな雰囲気が残せる演出です。
ファーストミート撮影②「扉を使っての演出」
新郎との出会いの前に、扉からひょっこり顔を覗かせる新婦の姿もキュート!
ファーストミート撮影③「チャペルでの演出」
厳かなチャペルで行うファーストミートは、ドラマチックさや神聖さが際立ちます。新郎がチャペル内で待機し、新婦がバージンロードを歩いて入場。振り向いた瞬間の新郎の感動や、幸せな空気感をまるごと写真に込められます。
王道の肩をたたくポーズ以外にも、新郎に目をつぶってもらい、新婦が手を差し出すロマンチックなワンシーンもお気に入りのチャペルならより素敵に!
ファーストミート撮影➃「ガーデンでサプライズ」
ガーデンで行うファーストミートでは、ユーモアたっぷりの演出も可能。デコルテフォトグラフィーでは、花嫁が恐竜の着ぐるみ姿で登場し、新郎を驚かせた実例も!
新郎は一瞬戸惑い、会場には笑いと驚きが広がりましたが、その後、本来のドレス姿で仕切り直し。遊び心とサプライズを兼ね備えた忘れられないファーストミートが実現されました。
ファーストミート撮影⑤「新郎のリアクションを撮る演出」
新郎のリアクションに期待したいなら、新郎の背後からそっと近づく演出がおすすめです。「お待たせ」と突如声をかけると、新郎は、驚きと照れくささが入り交じったリアクションで対応してくれました。新婦のいたずら心と新郎の素の表情に、場が和むこと間違いなしでしょう。
ファーストミートは家族や友人も含めて感動的に
ファーストミートというと、新郎新婦ふたりだけのセレモニーといったイメージがあるかもしれません。ですが、実は両親や友人と一緒に行っても、より深い感動や絆を感じられるセレモニーになりますよ。ここからは、家族・友人それぞれとのファーストミート実例を2つご紹介します。
家族とのファーストミート実例
結婚式当日、花嫁姿を誰よりも楽しみにしているのはご両親かもしれません。たくさんの愛情を注いで育ててくれたご両親に、一番最初に晴れ姿を見てもらう「ファーストミート(ファミリーミート)」はいかがでしょうか。
実際の撮影レポートでは、新婦が「両親にドレス姿をサプライズで見せたい」と、衣装も内緒のまま準備。当日の花嫁は、緊張でいっぱいでしたが、「パパ、ママ」と呼び掛けて振り向いてもらうと、ご両親は笑顔で感極まって涙が止まらない様子でした。妹さんの協力もあり、家族でのファーストミートは無事成功。
新婦を真ん中に挟んでハグするシーンは、花嫁の目からも涙があふれ、印象的です。
姉妹でのファーストミート実例
結婚は、これまで支えてくれた大切な人たちへの感謝を改めて伝える機会でもあります。時間を共にした姉妹や親友とのファーストミートは、また違った感動を生み出しますよ。
「いつも隣にいた姉に自分の晴れ姿をいちばんに見せたい」との思いで姉妹でのファーストミートが実現。花嫁のほうを振り返ると自然と姉妹で涙があふれ、感動的な瞬間が写真に刻まれました。
また、親友とのファーストミートでも、いつもどおりに過ごすだけでは残せない思い出を残せ、今まで以上に友情が深まるはず。
ファーストミートは前撮りでもできる?
ファーストミートは挙式当日だけしかできないわけではありません。結婚をお祝いする前撮りやフォトウェディングでも気軽に体験できます。むしろ前撮りの場合、以下のようなメリットがありますよ。
- 挙式本番に比べて準備や負担が少なくて済む
- ファーストミートだけに集中して時間を割ける
- メイク直しをしっかりできるため、感動の涙を流せる
- 本番ではできない、こだわりの演出もOK
前撮りの魅力といえば、準備にかかる負担が少ないこと。挙式本番のように時間に追われず、リラックスした雰囲気で撮影に臨めます。
式の進行を気にする必要がなく、メイク直し等にも時間をかけられるので、自然な表情のふたりらしい1枚を追求できます。
さらに、前撮りなら場所や衣装の制限も少なく、趣向を凝らしたユニークな演出も思いのまま。
まとめ
ファーストミートは、新郎新婦のおふたりが「お互いに人生を歩むパートナー」だという実感を分かち合い、新しい門出の花嫁姿をお披露目する貴重な時間となります。新郎だけでなく、ご両親やご友人と一緒に行うことで、感謝を伝える温かなひとときにもなりますよ。
「挙式当日はきっと泣いてしまって、思うような写真が撮れないかも…」そんな不安を感じているなら、前撮りでのファーストミートを検討してみてはいかがでしょうか。
デコルテフォトグラフィーの前撮りなら、こだわりの演出とプロのフォトグラファーにより感動的な瞬間を美しく写真に残せますよ。
ライター/nene