前撮りの費用はどのくらい? 相場と節約できるポイントについても解説

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前撮りの費用はどのくらい? 相場と節約できるポイントについても解説

結婚式に先駆けて撮影ができる前撮り。挙式当日よりも慌ただしくなく撮影ができるほか、新婚の姿を挙式や年賀状に活用できる……など、メリットもたくさんあります。

ただ、気になるのがその費用。そもそも結婚後は挙式に新生活にと色々お金がかかるだけに、前撮りもできるならば節約したいですよね。

今回は前撮りの費用相場や節約方法だけでなく、写真の仕上がりに差が出るポイントなどについても解説していきます。


前撮りを実際に行うカップルの割合とは


結婚式とは別にスタジオやロケーションで撮影をしたカップルの割合は首都圏で約70%。その他の地域でも70%前後と「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」で示されており、前撮りを実施するカップルが比較的多いことが分かります。

同調査の前撮りを行った理由として「式とは違う衣装が着られる」「結婚式当日に、ウェルカムボードやペーパーアイテム、映像演出などで写真を使いたかった」という声のほか、ふたりの時間でゆっくり撮影したかったとの声がありました。

前撮りの費用は、どちらが負担するものなのか


前撮りの費用は、一般的に新郎新婦で2等分されています。また、どちらかが多く出すだけではなく、両親が負担したりするケースもあるようです。

費用については「結婚に関わる費用は新郎側が多く出すべき」という昔ながらの価値観もあれば、ドレスやメイクなど支度にお金がかかる新婦側が多めに負担するべきでは……という意見もあります。このように、さまざまな考え方があるからこそ、前撮りの内容はきちんと、ふたりが納得できるような費用感ですすめたいですよね。


前撮りの平均費用はどれくらい?


デコルテフォトグラフィーで、お客様が前撮りに利用した費用の割合を計測しました。

グラフを見ると20~30万円の費用で前撮りを利用されるお客様が半数を超えます。その一方で10万円以内に収める方や40万円以上かけるカップルも少なからずいるのがわかります。

どのような内容のプランに決めたのか、実際のプランもご紹介します。

予算別、デコルテの前撮りのおすすめプランは?


デコルテフォトグラフィーでは、お客様がある程度自由に予算を選べるようなプラン価格や、各種オプションを揃えています。

予算別に、デコルテの前撮りのおすすめプランを検討してみてください。

<予算10万円前後プラン>

予算を安めに抑えたいならば、衣装を洋装or和装、どちらか1着でのスタジオ撮影がおすすめ。

デコルテではリーズナブルな和装だけのプランや洋装だけのプランがあります。データセットプランで10万円前後、各種オプション追加した場合でも15万~20万円前後に収めることができますよ。

内訳(平日基本プラン+アルバム6P+写真全データ)税込107,800円

内訳(平日基本プラン+アルバム6P+写真全データ)税込110,000円

<予算20万円前後プラン>

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20万円前後なら、和装と洋装を両方着られるスタジオ撮影(16万円前後)がおすすめ。余った予算で気になるオプションの追加ができます。

首都圏在住の方なら東京近郊でのロケーション撮影も検討できます。和装+洋装やスタジオ+ロケーションでお得になる各種プランも、ぜひチェックしてみて。

内訳(平日基本プラン+アルバム10P+写真全データ)税込168,300円

内訳(平日基本プラン+アルバム20P+写真全データ)税込226,600円

内訳(基本プラン+アルバム20P+写真全データ)税込213,730円


<予算30万円前後プラン>

30万円以上使えるなら、豪華なロケーション撮影が実現できます。デコルテフォトグラフィーでも数少ない高価格帯のプランを検討してみてはいかがでしょうか? 鎌倉・湘南の2箇所で洋装と和装2通りの撮影ができるプレミアムロケーションがおすすめです。

内訳(平日基本プラン+アルバム20P+写真全データ) 税込320,980円


スタジオとロケーション、前撮り撮影にかかる費用の相場はどれくらい?

前撮り撮影にかかる費用については、屋内でのスタジオ撮影と屋外のロケーション撮影があり、どちらを選ぶかでも費用が変わっていきます。

スタジオでの前撮りの相場は?


前撮りのスタンダードといえるスタジオ撮影。平均相場5~10万円程で比較的リーズナブルに撮影できるのが魅力。天候に左右されず撮影ができるメリットがあり、背景やセットもシンプルなものや洋風、和風庭園風など様々なタイプから選べます。

ロケーションでの前撮りの相場は?


屋外のロケーション撮影は、青空の下や街中、山や海など美しい景色の中で非日常感あふれる写真を残せるのが魅力。ただし、移動費や撮影場所の使用料なども含まれている場合があるため、平均相場15~25万円前後とスタジオ撮影より高くなることが多いです。


結婚式で足りないところを補える前撮り

「挙式と違う衣装が着られる」ことを理由に前撮りするカップルがいることからもわかるように、前撮り撮影は記念写真を残すだけでなく、結婚式でできなかったこと、やりきれなかったことを実現する機会でもあります。

前撮りで実現できること・その1 和装の写真をゆっくり撮影

結婚式のお支度は、和装だと着付けなどの手間がかかります。それだけに、和装の挙式をする人は当日支度やお色直しで忙しく、落ち着いて写真撮影するのが難しいことも。その点、前撮りは撮影だけに集中できるので、ゆっくり支度してリラックスしながら写真に映ることができるでしょう。

前撮りで実現できること・その2 バージンロードの写真を撮影

結婚の記念にバージンロードに立つ写真も撮っておきたい、というカップルは多いはず。ただ、挙式当日の撮影はゲストが映り込んでしまって理想通りのフォトが撮れない可能性があります。挙式と別日の前撮りならば、ふたりきり、あるいは新郎新婦と家族だけなど参加者をごく少数に絞って、バージンロードを歩くシーンも望む形で撮影できるはずです。

前撮りで実現できること・その3 絶景をバックに特別な写真を撮影

一生に一度の結婚式だから、海の見えるビーチチャペルで式を挙げたいけれど、料金が高くて、仕方なく諦めた……なんていう方もいるはず。そんな方にはロケーション撮影の前撮りがぴったり。挙式よりもリーズナブルに美しい絶景の中で愛を誓うシーンを記念に残せますよ。


前撮りプランを選ぶポイント 撮影の際にかかる費用の内訳とは?

前撮りを行う際、予算内でどのプランを選べばいいのか、というのがカップルの悩みどころでしょう。ここでは、プランを決める際の目安となる、前撮りの際にかかる費用の内訳を解説していきます。

前撮りにかかる費用の内訳<撮影料金>

撮影料金はスタジオ撮影で5~20万円ほど。ロケーション撮影で10~30万円前後がおおよその相場といえます。なお、撮影の際に特定のフォトグラファーを指名して指名料が別途かかることもあります。

前撮りにかかる費用の内訳<衣装代>

衣装の料金はプランの中に含まれていることが多く、そこから着用数を増やしたりアップグレードしたりすることで、安いもので5000円前後、より高いもので3万円前後の追加料金がかかることが考えられます。

前撮りにかかる費用の内訳<レタッチ代>

画像のレタッチは、プラン料金内で行えるものもありますが、高度な修正をお願いすると別料金がかかることも。一般的なレタッチの料金の相場は肌の修正が500円~3000円前後、より高度な修正で5000円前後、場合によっては1万円以上かかるところもあるようです。

前撮りにかかる費用の内訳<アルバム・写真・データ料金>

前撮りの料金は、受け取る写真やデータの量によっても変わっていきます、写真数枚だけに絞り込めれば安く済みますが、写真全データやアルバムなども受け取るとなると当然その分料金がアップ。写真全データ購入で5~10万円程度、アルバム作成はより高くなり3~15万円程度の料金がかかることが予想されます。

前撮りにかかる費用の内訳<ロケーション撮影の使用料金・ドローン撮影料>

ロケーション撮影を行う際は、撮影場所や撮影方法に応じて料金が追加になることがあります。たとえば、神社で撮影する際に参拝料がかかったり、日本庭園や各種観光スポットで使用料が求められたりすることも。使用料金は1~2万円前後のところや、文化的価値の高い庭園などでは5~6万円近くと高額になることもあります。

なお、ロケーション撮影の際、挙式で流すムービー用にドローン撮影をしたい!という人もいるかと思いますが、こちらもドローンの使用料として相場4万~10万円前後の料金がかかることが考えられます。

前撮りにかかる費用の内訳<交通費>

前撮りにかかるお金、スタジオへ支払うもの以外で忘れてはいけないのが打ち合わせや撮影に行くときの交通費。スタジオが徒歩で行ける近所にあるなら大した額にはなりませんが、公共の交通機関や車を使うとなると運賃やガソリン代、駐車料金などがかかります。

前撮り撮影はスタジオで数時間、ロケーションだと半日か丸一日かかることがあり、場所によっては駐車料金がかなり高額になる恐れがあります。ここは予算を考えるときに注意したいポイントといえるでしょう。


前撮りの費用を安くするため、どこを妥協するべき?

前撮りの費用は、節約できるポイントもあります。ふたりにとって重要ではない要素を削れば、費用内で納得できる内容になるはず。ここでは節約のための妥協が可能なポイントをあげていきましょう。


節約ポイントその1「衣装」洋装or和装、どちらかに。


前撮りのプランは衣装が1着の指定が多く、衣装を追加するとその分料金が高くなります。なので、安く抑えたいならば衣装を1つに決めるのがよいかもしれません。

とはいえ、どうしても洋装と和装の両方で撮りたい……という人もいるはず。その場合は両方着られる安いセットプランを探すというのもありです。デコルテフォトグラフィーでも和装+洋装のセットでそれぞれの衣装で個別に撮るよりお得になるプランを展開しているので、気になる方はチェックしてみて。


節約ポイントその2「撮影日」平日か土日か?

前撮りの料金は、撮影する日によって変動します。通常は平日より土日のほうが高くなることが多いので、たとえば、「挙式を休日に行い、前撮りは平日」のようにすると予算カットが期待できそうです。平日なら、人気のロケーションでも、人混みを気にせずに撮影ができるのもメリットです。

節約ポイントその3「プラン」最安値プランを選ぶ。追加オプションはなし?

費用をできるだけ抑えるポイントは、撮影するスタジオの最安値のプランを選ぶこと。そのうえで追加オプションもなしにすれば、過度な出費をせず写真を残せます。

ただし、前撮りは写真撮影という考えだけでなく、挙式でできないことを叶えたり補完したりできる貴重なタイミングです。オプションについても、デコルテフォトグラフィーの一部店舗で展開する「観光地×私服フォト」のように、前撮りだからこその時間を楽しめますよ。

まずは、最安値プランで自分たちの希望が実現できるかどうかを見極めつつプランを選択していきましょう。

節約ポイントその4「写真」アルバム・写真・データをどれくらい受け取るか?

前撮りの料金は、基本的に、受け取る写真の枚数やデータ量が多いほど料金も高くなっていきます。写真を絞り込んだプランを選ぶ、というのも費用を抑える方法のひとつです。

前撮りの写真を、挙式でも映像やウェルカムボードに使ったりと活用法する場合には複数カットがあったほうがよいでしょう。一度何に使うかをリストアップしたうえでデータ量を決めるのが賢明です。

なお、デコルテフォトでは基本プランと写真全データやアルバムをセットにしてお得になるプランを展開しています。撮影した写真は全部、受け取りたいという方におすすめですよ。

節約ポイントその5「ロケーションなし」スタジオ撮影を選択

前撮りの料金は、ロケーション撮影の相場のほうが高いので、こだわりがなければ、スタジオ撮影だけにすることで費用を安くできます。

気候や天気を気にせず、プロの照明でよりよい仕上がりにできるスタジオ撮影はメリットがたくさん。「とびきりいい笑顔の写真で景色は気にしない!」というポジティブな考えも大いにありです。

デコルテフォトグラフィーでは、スタジオ撮影でもシンプルな背景だけでなくチャペル風や日本庭園風などの趣きがあるスタジオ演出をご用意しています。

節約ポイントその6「キャンペーン」割引、ブライダルフェアなどお得になるものを活用

前撮りができるスタジオでは、割引や無料での衣装追加、各種アイテムのプレゼントなど特典が付いたフェアも展開されているので、それらを活用するのも節約方法のひとつです。予算内で前撮りをしたいのであれば一考の価値ありです。



前撮りの仕上がりに差がでるポイント

前撮りの費用を考える際、「どこにお金をかけたらいいか」を迷う人も多いと思います。そこで、費用次第で仕上がりに差が出るポイントを出してみました。

写真補正をどこまでするか

写真の補正は、明るさや色彩の調整だけでなく肌などの細かい修正まで様々なものがあります。自然なレタッチで高度なものをお願いすると追加料金がかかることもあり、検討する方も多いはず。

一生に残る前撮りは、衣装の裾からコンプレックスなど細かな部分まで配慮されているかで、大きな差に感じてしまう場合もあります。気になる箇所には修正ができるか事前にスタジオと相談しましょう。


小物を取り入れたい場合は、持ち込み料の確認を 

撮影をする際に、ふたりで選んだ花や小物などを持ち込めたら、よりいっそう特別感のある写真に仕上がることが期待できます。ただ、スタジオによっては持ち込みが難しかったり持ち込めるものの数や大きさに制限があったり、持ち込みを有料にしている場合もありえるので、そこは注意。

アイテムを使うかどうかは写真の仕上がりにかなり影響があるので、せっかく持ち込んだものが当日使えなかったと後悔しないよう、持ち込みの可否やお金がかかるかどうかなど、事前にスタジオへ確認するのを忘れないでくださいね。

撮影場所をどこにするか

一生の思い出となる結婚写真、多くのカップルが美しい場所や素敵なセットの中で撮りたいと願うでしょう。なので、そこは妥協せず、「撮りたい」と思ったスポットが見つかったら、ロケーション料金に大きく費用を割いて、交通費などを工夫するのもありです。

ロケーションが決まった方は、国内リゾートの沖縄や北海道などロケーションだけに特化したフェアを開催している場合もあるので、積極的に参加してみるのもよいでしょう。

フォトグラファーを指名するか、しないか

写真の仕上がりは実際に撮るフォトグラファーの腕前にかかっています。多少指名料などがかかっても腕のいい人に撮ってもらう、というのもひとつの選択です。

指名料を払うからこそ慎重に決めたいですよね。フォトグラファーを選ぶためにはまず撮影スタジオのサイトで経歴や得意ジャンル、撮った写真などをチェックするなど、自分たちの理想のイメージを叶えてくれそうな人を見つけましょう。

前撮りに費用をかけて良かったポイント!

前撮りにどれくらいお金をかけるかはそれぞれのカップル次第。とはいえ、前撮りに費用をかけたからこそ叶えられることはたくさんあります。最後にそれらをご紹介していきましょう。

和装と洋装、挙式と合わせて両方着られた

挙式と違う衣装が着られるのは、まさに前撮りだからこそ。挙式はウェディングドレスだけど本当は白無垢も着たいと思う花嫁にはぴったり。憧れの衣装を着られれば、幸せにひたれるはずです。

和装写真の年賀状を喜んでもらえた

和装スタイルの前撮りを、日本庭園などで撮影すれば厳かな雰囲気に。年賀状に使えば年配の方にも喜ばれます。和装とロケーションプランで多少費用がかさんでも、挙式に出られなかった祖父母に年賀状を用意できれば素敵な記念になりますよ。

挙式と違う撮影場所で、違う雰囲気の写真が撮れる

前撮りは、結婚式と違って新郎新婦が自分たちの都合だけで撮影時期を決められます。「挙式は諸々の都合で冬にしたけど、前撮りは花がきれいな春の季節に」なんていうのもOK。好きな季節に特別な写真を撮れる、挙式と全く雰囲気の違う写真を撮れる、などは前撮りならではのメリットです。

ふたりの思い出の場所で写真を撮れた

前撮りのロケーションは新郎新婦が場所を指定できる場合もあるので、ふたりの特別な場所を選ぶのもあり。初めてデートしたスポットなど思い入れのある場所で撮影をしてもらうのもいいでしょう。遊園地などの、にぎやかな場所で撮った写真は、結婚式の映像演出にもぴったりです。

まとめ


結婚式と別に前撮り撮影をする際、「どれくらい費用をかけるか?」と悩むカップルの方々もいると思います。

予算で迷ったならば、考えるべきは「前撮りで何を実現したいか」です。「憧れの和装がしたい」「ふたりの特別な場所で撮りたい」「結婚式用の映像が撮りたい」など自分たちのこだわりたい部分がわかれば、おのずとどこにお金をかけ、どこを節約すべきかが見えてくることでしょう。

ふたりの大事な記念写真を良いものにするため、費用に関することにもきちんと向き合ってくださいね。

ライター/田下愛