THE LANDSCAPE OF US.
花と海のあいだで。
AWAJI, BETWEEN FLOWERS AND SEA.
海を見下ろす丘には、
季節の花が一面に咲いていた。
季節の花が一面に咲いていた。
ピンク、白、緑。
その向こうには、どこまでも続く青い海。
その向こうには、どこまでも続く青い海。
この日のふたりは、
特別な場所にいるというより、
ただ、その景色の中にいた。
特別な場所にいるというより、
ただ、その景色の中にいた。
歩いたり、立ち止まったり。
手をつないだり、笑ったり。
手をつないだり、笑ったり。
写真に残したかったのは、
ポーズだけではなくて、
ふたりが同じ景色を見ていた時間だった。
ポーズだけではなくて、
ふたりが同じ景色を見ていた時間だった。
01|花の向こう側
一面のコスモスの中に、
小さく並ぶふたり。
小さく並ぶふたり。
広い景色の中では、
ふたりはほんの少しの存在になる。
ふたりはほんの少しの存在になる。
でも、不思議と目がいく。
花畑も、空も、海も、
この日のために用意された舞台ではない。
この日のために用意された舞台ではない。
そこにある景色の中へ、
ふたりがそっと入っていく。
ふたりがそっと入っていく。
02|小さな花、大きな景色
風に揺れる小さな花。
その一輪一輪を見ていると、
この日の時間も同じように、
一瞬一瞬の積み重ねなのだと思う。
この日の時間も同じように、
一瞬一瞬の積み重ねなのだと思う。
大きな出来事よりも、
こういう何気ないものが、
あとから記憶に残ったりする。
こういう何気ないものが、
あとから記憶に残ったりする。
03|手をとる
芝生の上。
彼が手を差し出して、
彼女がその手を取る。
彼女がその手を取る。
それだけのことなのに、
ウェディングという一日の中では、
とても象徴的な瞬間になる。
ウェディングという一日の中では、
とても象徴的な瞬間になる。
「これからも一緒に。」
そんな言葉を、
あえて言わなくてもいいような写真。
あえて言わなくてもいいような写真。
04|ふたりになる
立ち上がると、
景色の中にふたりが並ぶ。
景色の中にふたりが並ぶ。
白いドレスと、
ブラウンのタキシード。
ブラウンのタキシード。
空の青と、花のピンク。
色の組み合わせまで、
この場所によく似合っていた。
この場所によく似合っていた。
05|花に埋もれて
花畑の中では、
ふたりの距離も自然と近くなる。
ふたりの距離も自然と近くなる。
笑顔の彼女と、
そっと寄り添う彼。
そっと寄り添う彼。
たくさんの花に囲まれているのに、
写真の中で見つけるのは、
やっぱりふたりの表情だった。
写真の中で見つけるのは、
やっぱりふたりの表情だった。
06|花の海
遠くまで続くコスモス。
その中に、
ふたりだけの小さな場所がある。
ふたりだけの小さな場所がある。
少し離れて見ると、
ふたりは花畑の一部になる。
ふたりは花畑の一部になる。
近づいて見ると、
そこにはちゃんと、
ふたりの時間がある。
そこにはちゃんと、
ふたりの時間がある。
07|歩いていこう
花の丘を、
手をつないで歩く。
手をつないで歩く。
ドレスの裾が風に揺れて、
花も一緒に揺れている。
花も一緒に揺れている。
「これから」のことを
考えるような写真でもあり、
考えるような写真でもあり、
「今日」という一日を
楽しんでいる写真でもある。
楽しんでいる写真でもある。
08|彼の時間
花畑と青空。
その中に立つ彼。
ウェディングフォトというと、
ふたりの写真が中心になりがちだけれど、
ふたりの写真が中心になりがちだけれど、
こういう一人の時間も必要だと思う。
彼がこの日、
どんな景色を見ていたのか。
どんな景色を見ていたのか。
そんなことまで想像できる一枚。
09|空の途中
花畑の向こうに、
小さく向かい合うふたり。
小さく向かい合うふたり。
その上には、
大きな空。
大きな空。
写真の中にある余白が、
これから始まるふたりの時間まで
想像させてくれる。
これから始まるふたりの時間まで
想像させてくれる。
10|雲の下で
大きな雲。
広い空。
そして、
丘の上に立つふたり。
丘の上に立つふたり。
人が写っているのに、
人だけの写真ではない。
人だけの写真ではない。
淡路島の空気まで、
一緒に写し取ったような一枚。
一緒に写し取ったような一枚。
11|緑の中を
コスモスの丘を抜けて、
緑の中へ。
緑の中へ。
花の色が変わると、
写真の温度も少し変わる。
写真の温度も少し変わる。
同じ一日の中で、
景色が何度も表情を変えていく。
景色が何度も表情を変えていく。
だからロケーションフォトは面白い。
12|花の記憶
ふたりを撮っている途中で、
ふと花にもカメラを向ける。
ふと花にもカメラを向ける。
柔らかな光。
この花を見たときの空気まで、
あとから思い出せるように。
あとから思い出せるように。
13|海へ
花畑を離れて、
最後は海へ。
最後は海へ。
淡路島の魅力は、
花だけではない。
花だけではない。
丘の向こうに海があり、
海の向こうにはまた空がある。
海の向こうにはまた空がある。
ふたりの一日が、
ゆっくりと次の景色へ向かっていく。
ゆっくりと次の景色へ向かっていく。
14|花嫁の午後
最後に残したのは、
花嫁の表情。
花嫁の表情。
白いブーケを顔のそばに添えて、
柔らかな光を受ける。
柔らかな光を受ける。
笑顔だけではない。
少し静かで、
少し大人っぽくて、
その人らしさが残る表情。
少し大人っぽくて、
その人らしさが残る表情。
この日の記憶を閉じるには、
そんな一枚がちょうどいい。
15|波と、ふたりの距離
15
そんな一枚がちょうどいい。
15|波と、ふたりの距離
寄せては返す波の音。
砂浜に置いた、二つの椅子。
砂浜に置いた、二つの椅子。
ただそこに並んで座るだけで、
特別な約束が交わされたような気がする。
特別な約束が交わされたような気がする。
時折あがる白いしぶきに、
ふっと肩の力が抜けて、
いつもの笑顔がこぼれだす。
ふっと肩の力が抜けて、
いつもの笑顔がこぼれだす。
海が連れてきてくれた、
飾らない私たちの時間。
16|彼のジャケット
飾らない私たちの時間。
16|彼のジャケット
少し風が冷たくなってきたからと、
彼が肩に掛けてくれた、大きめのジャケット。
彼が肩に掛けてくれた、大きめのジャケット。
ぶかぶかの袖に手を隠して笑う私と、
それを見て、嬉しそうに目を細める彼。
それを見て、嬉しそうに目を細める彼。
海辺を吹き抜ける風の中で、
大きなジャケットに包まれていると、
守られているような安心感があった。
大きなジャケットに包まれていると、
守られているような安心感があった。
目の前には海。
隣には、いつもの人。
隣には、いつもの人。
そんな何気ない時間が、
この日のふたりにとっての
海辺の特等席だった。
17|これからも、こんなふうに
17
ドレスの裾を揺らしながら、
砂の上を一歩ずつ進んでいく。
この日のふたりにとっての
海辺の特等席だった。
17|これからも、こんなふうに
ドレスの裾を揺らしながら、
砂の上を一歩ずつ進んでいく。
背中から伝わるあたたかさと、
ふたりでいることが可笑しくて、
思わず笑ってしまう。
ふたりでいることが可笑しくて、
思わず笑ってしまう。
これから先も、
こんなふうに笑いながら、
ふたりの歩幅で歩いていけたらいい。
こんなふうに笑いながら、
ふたりの歩幅で歩いていけたらいい。
18|空と海のあいだで
どこまでも続く空と、
静かに広がる海。
静かに広がる海。
そのあいだに座って、
ふたりで同じ景色を眺める。
ふたりで同じ景色を眺める。
たくさん話さなくても、
隣にいることが心地いい。
隣にいることが心地いい。
肩が触れたり、
ふと目が合ったり。
そんな何気ない瞬間が、
少しずつ思い出になっていく。
ふと目が合ったり。
そんな何気ない瞬間が、
少しずつ思い出になっていく。
きっとこれからも、
特別なことばかりじゃなくていい。
こんなふうに、
同じ景色を見ながら、
ふたりで過ごしていけたらいい。
特別なことばかりじゃなくていい。
こんなふうに、
同じ景色を見ながら、
ふたりで過ごしていけたらいい。
AWAJI / 01 DAY
花の丘から、海へ。
空を見上げたり、
花の中を歩いたり、
手をつないだり。
花の中を歩いたり、
手をつないだり。
特別なことをしたわけじゃない。
ただ、好きな人と
好きな景色の中にいた。
好きな景色の中にいた。
淡路島で過ごしたこの時間が、
いつかふたりにとって、
いつかふたりにとって、
「あの日、ここにいたね」
と笑える記憶になればいい。
19
花と海のあいだで。
ふたりの新しい物語が、
静かに始まった。
静かに始まった。