結婚式お礼状はどうする?【20代向け】相手別の例文やマナー・準備しておくべきものを徹底解説
お礼状の書き方や送るタイミングから、そのまま使える例文、事前に準備しておきたいものやマナーまでを分かりやすく紹介しているので、お礼状を送る際の参考にしてくださいね。
結婚式のお礼状は必要?誰に送る?
結婚式後に、出席してくれたゲストやお祝いをもらった方に送るお礼状。送るタイミングや送る相手に合った文面など、お礼状には事前に気を付けたいマナーがあります。
近年ではメールやLINEが連絡ツールとして主要となり、お礼状は、必ずしも全員へ送る方は少なくなっています。ただし、結婚を祝っていただいた感謝を伝えられる大切な機会。礼儀は通しておきたいですよね。
お礼状を出すべき相手や、メールや連絡だけでもよいケースを解説します。
お礼状を「出すべき」相手
結婚式のお礼状を誰に出すべきかは厳密に決まっているわけではありませんが、結婚に関して関わってくれた方たちにはお礼状を出すのが好ましいでしょう。
下記が参考です。
- ご祝儀や結婚祝いをくれた方
- 媒酌人・主賓の方
- 乾杯の挨拶・スピーチ・余興をしてくれた方
- 受付・二次会幹事など、当日手伝ってくれた友人
- 遠方から参列してくれたゲスト
とくに、ご祝儀や結婚祝いをいただいた方には、結婚式の参加・不参加にかかわらず、お礼状を送ることをおすすめします。また、結婚式の中でスピーチや乾杯の挨拶、受付などをお願いした友人にも、改めてお礼を伝えると良いでしょう。
お礼状を「出さなくてもよい」場合
結婚式のお礼状は本来、手紙やはがきで送るものですが、近年はメールやLINE、SNSなどが連絡ツールの主流となっています。そのため、親しい友人をはじめ、日頃からスマートフォンでやり取りをしている相手には、必ずしも形式的なお礼状にこだわる必要はありません。
お礼状を出さなくてもよいケースは以下の通りです。
- 親しい友人・同僚で頻繁に連絡を取り合っている相手
- 近しい家族・親族
お礼をメールやLINEで伝えていた場合でも、内祝いをお贈りする際にお礼のメッセージを添えることで、より一層感謝の気持ちが伝わります。なお、家族や親族に対してのお礼は、改めて直接会って伝えることが望ましいため、遠方にお住まいの親族だけにはお礼状をお送りするという形がベターです。
結婚式の礼状はマナー?どのタイミングで送る?
結婚式後は慌ただしくなりがちですが、お礼状には送るべきタイミングや期間があります。早めに送るのがマナーとして良いとされているため、結婚式後にはすぐに準備に取り掛かるのがおすすめです。
初めに送る人は
初めにお礼状を送る相手は主賓・乾杯をしてくれた人や会社の上司、親戚など。期間は、1週間〜2週間以内に送るのが最適。
とくに、お世話になったと感じる人には、結婚式後にお礼の電話やメールを入れておくとよいでしょう。万が一、お礼状を送るのが遅くなってしまっても心証が良いはずです。
結婚式で手伝ってくれた人に
スピーチ、余興、受付など結婚式で役割をお願いした人には、1週間以内に電話やメールでお礼を伝え、改めてお礼状を送るようにしましょう。その場合、お礼状は1ヶ月以内に送るのがベターです。
お礼状の文章には、協力してもらった感謝や実際のエピソードを添えると、より気持ちが伝わりやすくなるでしょう。
結婚式に参列してくれた人に
結婚式に参列してくれた人には、1ヶ月以内にお礼状を送るのが一般的です。またご祝儀へのお返しの品として「内祝い」を送るのがマナー。お返しの品は、いただいた金額の3分の1を目安に送りましょう。
内祝いと別に、お礼状を送るかどうかは間柄により異なりますが、目上の人や親戚の方などにはお礼状を添えておくと好印象でしょう。間柄によっては、感謝のメッセージはメールや電話などでもいいかもしれません。
結婚式に参列してないがお祝いやメッセージをくれた人に
結婚式に参列せずお祝いの品やご祝儀をくれた人にも、お祝いをいただいてから1ヶ月以内にお礼状と内祝いを送るのが一般的です。
また、お祝いのメッセージをくれた多くの人に送るのであれば結婚報告はがきでも構いません。結婚報告はがきであれば、結婚式や前撮りなどの写真を添えることもでき、ふたりの姿がより伝わりやすくなります。印刷されたものを使う場合は、直筆で感謝の気持ちを一言添えるとより丁寧な印象になりますよ。
遅れてしまった場合の対応方法に
もしお礼状を送るタイミングが遅れてしまっても、遅くなった旨を一言直筆で添えておくと丁寧な印象に。1ヶ月以上過ぎてしまったら、「お礼が遅くなり、大変申し訳ございません」と一言お詫びの言葉を添えておきましょう。
新婚旅行や新生活の対応などで2ヶ月以上経過してしまいそうな場合は、取り急ぎメールや電話などで何かしらの連絡をとっておくのがベターです。
お礼状を書く際に準備・注意したいもの
お礼状を書くためには、白封筒や筆ペンなど用意すべきものがあるため結婚式前に準備しておくと安心です。ここからは、お礼状を書く際に必要なアイテムや注意したいマナーなどを解説します。
基本のアイテム
丁寧な印象を表現するなら、お礼状は略式のはがきではなく封書で送るのがおすすめです。封筒と便箋は白で無地のものを用意しましょう。縦書き仕様が一般的。
友人をはじめ親しい間柄やカジュアルな雰囲気で感謝を伝える場合には、季節に合わせた柄が入っていてもOK。インクは黒や紺にし、ボールペンよりも筆ペンや万年筆を使うのがベストです。
準備で気をつけるポイント
お礼状は、感謝の気持ちがより伝わるよう、基本的には自筆で書くのがおすすめです。パソコンで出力した文章でお礼状を用意する場合でも、署名だけは必ず自筆で書き添えるのがマナー。
目上の方には、喜びが重なるようにという縁起を担ぐ二重封筒を使用するのがおすすめです。また、便箋の枚数にも配慮が必要。たとえ本文が1枚に収まったとしても、不幸を連想させる1枚の手紙を避けるため、白紙の便箋を2枚目に添えるのが縁起が良いとされています。
忌み言葉
お礼状は、送る相手との間柄によっても内容が変わります。たとえば、親しい友人にビジネス文書のような堅苦しい内容はふさわしくないでしょう。お礼状は何よりも心からの感謝の気持ちを伝えるチャンス。送る相手のことを思い、温かみのある言葉を選びましょう。
ただし、忌み言葉は関係性にかかわらず避けるべきマナーです。 忌み言葉とは、縁起が悪いとされる言葉のこと。結婚の場にふさわしくない「別れ」や「不幸」を連想させる言葉のため、お礼状では使わないようにしましょう。
- 夫婦の別離を連想させる・・・切る・離れる・終わる・破れる
- 不吉を連想させる・・・去る・割れる・飽きる・負ける・病む
- 重ね言葉・・・もう一度・いろいろ・たびたび・ますます・日々
また、「ひさびさ」「ますます」など、重ね言葉も忌み言葉に分類されるので書く際は注意してくださいね。また文末に使う句読点の「。」も本来、『区切り』をつけないという縁起を担ぎ、より正式な手紙では使わないのがマナーとされています。
お礼状の書き方・例文集
お礼状には基本的な構成があります。基本的な構成をベースにしながら相手によって少し内容を変えて感謝の気持ちを伝えるのがおすすめです。
ここからは、お礼状の基本的な構成と、贈る相手別の文例を紹介します。
お礼状の基本的な構成
結婚式のお礼状は、基本的に以下の構成で組まれています。
- はじめのあいさつ
- メインの本文
- 結びのあいさつ
まず、手紙の冒頭は「拝啓」や「謹啓」といった頭語から始めるのがマナーです。書き出しは、一般的に「拝啓」ですが、目上の方へは「謹啓」を使うと良いでしょう。
頭語の次には、季節の挨拶と、相手の健康を気遣う言葉を添えて、本文へと進めましょう。本文では、結婚式の報告や結婚後の近況を織り交ぜながら、ご列席やお祝いに対する感謝の気持ちを伝え、今後とも末永いお付き合いをお願いする言葉を添えます。
そして、頭語に対応する結びの言葉で手紙を締めくくりましょう。「謹啓」には「敬白」や「謹白」、「拝啓」には「敬具」を用います。
本文を書く際には、相手との関係性に合わせて、相手が喜んでくれるようなエピソードを添えたりするだけで、より気持ちが伝わる丁寧な一通になりますよ。
主賓・媒酌人の方への【例文】
結婚式の進行に協力してくれた主賓・媒酌人の方たち、遠方にいる場合はお礼状を結婚式後には、電話でお礼を伝えたうえで、以下のようなお礼状の文章を送付しましょう。
【例文】※縦書きの書体にて、書き換え使用してください。※季節の挨拶は、「春暖の候、」「盛夏の候、」「秋冷の候、」など季節によって変えてください。
寒さ厳しき折、○○様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
先日はご多忙の中、私どもの結婚式へご出席いただき、温かいご祝辞を賜り、誠にありがとうございました
○○様のおかげでこうして良き日を迎えられましたことを、重ねて御礼申し上げます
(もしあれば、ここに具体的なエピソードを追加)
両親も「素晴らしい先輩に恵まれたね」と○○様のご祝辞に感動したと申しておりました
未熟ではありますが、○○様にいただいた言葉を胸に、ふたりで支え合いながら頑張っていく所存です
また改めて、ご挨拶に伺わせていただけますと幸いです
末永くご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます
末筆ながら○○様のご健勝を心よりお祈り申し上げます
敬白
令和〇年〇月〇日
(新姓)〇〇 〇〇(新郎名)
〇〇(新婦名)
〇〇 〇〇 様(お相手の氏名)
会社の上司・先輩への【例文】
会社の上司や先輩にお礼状を送る場合は、会社で直接挨拶をすることも忘れないようにしましょう。内祝いやお礼を送る場合にはお礼状を添えて送ると良いでしょう。
【例文】※縦書きの書体にて、書き換え使用してください。※季節の挨拶は、「春暖の候、」「秋冷の候、」「寒さ厳しき折、」など季節によって変えてください。
謹啓
盛夏の候、○○様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
さて、先日はご多忙の折にもかかわらず、私どもの結婚披露宴にご臨席賜り、誠にありがとうございました
(もしあれば、ここに具体的なエピソードを追加)
当日は皆様と楽しいひとときを過ごすことができ、心より感謝申し上げます
未熟な二人ではございますが、これからは互いに支え合い、仕事にもより一層励んでまいる所存です
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます
末筆ではございますが、○○様の今後のご健勝を心よりお祈り申し上げます
敬白
令和〇年〇月〇日
(氏名)
親しい友人への【例文】
友人への結婚式のお礼は、電話やメール、SNSなどを通して感謝を伝えることもできます。しかし、より感動的な記念を残したいなら、手書きしたお礼状を送るのがおすすめです。手紙には、言葉だけでは伝えきれない感謝の気持ちを、形として残せる温かさがあります。
とくに、余興や受付、スピーチなど、大切な役割を担ってくれた友人には、感謝の気持ちを伝えるためにも、お礼状を送りましょう。スピーチの感動的な一文や、受付で交わした何気ない会話など一人ひとりとの思い出を添えると、オリジナリティあふれる一通になりますよ。
【例文】
〇〇ちゃんへ
この間は、忙しい中わたしたちの結婚式に出席してくれて本当にありがとうございました
当日はとても緊張していたのですが、〇〇ちゃんの顔が見えたとき、すごく安心した気持ちになりました
(もしあれば、ここに具体的なエピソードを追加)
学生時代からの大切な友人である〇〇ちゃんに祝福してもらえて、心から嬉しかったです。
おかげさまで、一生思い出に残る素敵な一日になりました
これからは二人で力を合わせて頑張ります
今後ともどうぞよろしくお願いします
新居にも、ぜひ気軽に立ち寄ってくださいね
(自分の名前)より
結婚式に参列できなかったけれど、お祝いをくれた方への【例文】
祝電やお祝いをいただいた人へのお礼状でも、基本の書式は変わりません。しかし、実際の結婚式の様子や感想などを一言添えると、結婚式に参列できなかった方にもよく伝わることでしょう。
【文例】※縦書きの書体にて、書き換え使用してください。※季節の挨拶は、「盛夏の候、」「秋冷の候、」「寒さ厳しき折、」など季節によって変えてください。
謹啓
春暖の候、〇〇様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
さて、この度は私どもの結婚に際し、心のこもったお祝い(または、素敵な〇〇)を頂戴いたしまして、誠にありがとうございました
夫婦ともども大変喜んでおり、早速、新生活で大切に使わせていただいております
お心のこもったお祝いのおかげをもちまして、先日無事に結婚式を執り行うことができました
〇〇様にご列席いただけなかったのは残念でしたが、皆様の温かい祝福に包まれ、思い出深い一日となりました(もしあれば、ここに結婚式の具体的なエピソードを追加)
未熟な二人ではございますが、これからは力を合わせ温かい家庭を築いていく所存です
今後とも末永くご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます
また改めて、ご挨拶に伺えればと存じます
末筆ながら、〇〇様の今後のご健勝を心よりお祈り申し上げます
敬白
令和〇年〇月〇日
(新姓)〇〇 〇〇(新郎名)
〇〇(新婦名)
〇〇 〇〇 様(お相手の氏名)
お礼状に結婚写真を添えるポイント
お礼状を送る際におすすめしたいのが、結婚写真を添えること。文字だけでは伝えきれない、おふたりの幸せな表情や当日の雰囲気を鮮明に伝えられ、受け取った方にも親しみと喜びを感じていただけるでしょう。結婚式当日の写真を添えるのが理想的ですが、お礼状を早く送りたい場合、結婚式の写真データが手元に届いていないこともあります。
そんなときには、前撮り写真を上手に活用するのがおすすめ。デコルテフォトグラフィーでは、由緒ある日本庭園や和装スタジオでも、趣のある前撮り撮影が可能です。親戚や目上の方へのご挨拶には、礼儀正しさが伝わる和装姿の写真も好印象を与えてくれるはず。
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なお、封筒に写真を入れる際の明確なルールはありませんが、手紙の本文に「結婚写真も同封しております」と一言添え、手紙を読み終えた後に写真が出てくるように、手紙の次に写真を入れておくと、相手への配慮が伝わりますよ。
まとめ
結婚式のお礼状については、書き方だけでなく昔からのマナーも多く、準備は大変ですよね。例文や前撮りの写真などを上手く活用しながら、お世話になった方への感謝の気持ちを伝えてみてくださいね。
ライター/髙橋美咲