黒色のウェディングドレスはダメではない? マナーを重視した着こなし方もご紹介

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黒色のウェディングドレスはダメではない? マナーを重視した着こなし方もご紹介

近年、黒色のウェディングドレスを選ぶ方も増えてきているものの、「マナーや伝統的にダメなんじゃないか」「お相手のご両親や親族に反対されるかもしれない」と不安に思う方も多いでしょう。

そこで今回は、黒色のウェディングドレスを着こなせる場所や演出の工夫、周囲への対応もお伝えするので、ぜひチェックしてみてください。

黒色のウェディングドレスがダメといわれる理由は?

黒色のウェディングドレスがダメとされる理由は、『黒色』に結婚式と相反する不幸なイメージがつきまとうためです。

お祝いの場に敬遠されがちの黒色ですが、昭和初期までは日本の婚礼衣装において格式高い色とされていました。江戸時代からある「黒の引振袖」は、白無垢や色打掛と並び伝統的な花嫁衣装です。

歴史と伝統が「黒色」は結婚においては不適切な色ではありませんが、黒い洋装やドレスは受け入れがたいゲストがいるのも事実。

結婚式はゲストに感謝する場であるため、全体の雰囲気も考慮しなくてはいけません。自分意見と、周囲の印象を考えたうえで、黒色のウェディングドレスを着るかどうか検討してみましょう。


ウェディングドレスの黒色がもつ意味

黒いウェディングドレスには、「あなた色以外には染まりません」という強い相手への信頼のメッセージが込められているそう。

反対に、一般的に思い浮かべる純白のウェディングドレスは、「あなた色に染まります」という純粋で柔らかな意味が込められています。

愛情を表現する意味合いはほとんど同じですが、生涯を共にする新郎へ愛を伝えるならどちらの表現が近いか考えてみると良いかもしれませんね。

また、黒はほかの色より『色褪せない』という特徴もあるため、「変わらない愛」や「永遠の誓い」を表現するのにもぴったりです。



黒色のウェディングドレスを着るときの周囲の意見

黒色のウェディングドレスに対するイメージは、新婦との関係性や世代、感性などによって違いがあり、反対意見も少なくありません。

結婚は周囲もお祝いしたい場なので、反対するかたに対しての配慮や対応は必要です。

記事の後半では、黒色のウェディングドレスを受け入れてもらいやすくする工夫や、着るのを避けるべきパターンなども解説しています。

義両親からの理解は得にくい

黒色のウェディングドレスは、義両親からの理解を得にくい傾向にあります。義両親は自分の親と違って、新婦側の好みや傾向をそこまで知らないことが多いでしょう。

「色の意味を重視している」「自分に1番似合う色を着たい」などといった前情報がなければ、単なるマナー知らずと取られてしまうかもしれません。

そのため、黒色のウェディングドレスを選ぶ際には、義両親との関係性や十分な配慮が必要です。義両親への理解を得たいなら、自分を知ってもらうことから、また彼のためにも黒ドレスを選んだ理由を丁寧に説明してみましょう。

お相手の反応には個人差がある

黒色のウェディングドレスに対する彼の反応には、価値観や期待する結婚式のイメージによって、個人差があります。

黒色が珍しいことから、「新鮮で素敵!」と驚きとともにポジティブな印象を抱く方もいるでしょう。また、黒色に込められた「あなた以外には染まりません」という強い意味に共感し、その深い想いに感動してくれるかもしれません。

一方で、「結婚式といえば白いドレスが定番」という伝統的なイメージを重視し、ウェディングドレスを期待していた場合には、反対意見を示されてしまう可能性もあります。

年配者の親戚が多いときも要注意

黒色のウェディングドレスは義両親や彼だけではなく、親類に年配者が多い場合にも注意が必要です。

年配者の多くは、「ウェディングドレスは白」という伝統的なイメージが強い人もいます。「引き振袖(黒色)=かつての婚礼衣装」という認識があったとしても、洋装のブラックカラーに対しては、どうしても驚きや戸惑いもあるはず。

価値観の違いによっては、黒色にネガティブな反応をする場合もあるので、事前に結婚式のテーマカラーとして伝えておくのをおすすめします。

黒色のウェディングドレスを避けたほうが良い場所

現代のウェディングドレスには純白という印象は少なくなり、カラードレスや柄入りのドレスなども増えてきています。そのうえで、着るときのマナーやお祝いする側の意見を大事にするのは今も、昔も変わりません。

黒色のウェディングドレスを着る場合に、マナーを鑑みると避けたほうが良い場所やその理由をチェックしてみましょう。

可愛さやテーマカラーのある式場

可愛さをテーマにした式場に、黒色のウェディングドレスはややミスマッチです。

パステルカラーの花や装飾、ぬいぐるみなどのファンシーなコンセプトだと、スタイリッシュな印象の黒ドレスだけが浮いてしまいかねません。

また黒いウェディングドレスを選ぶ際に、テーマカラーがある式場は要チェック。式場のカラーテーマをあわせる場合に、「黒色」が浮かないか、またはシックで暗すぎる式にならないか自分の目で確認しておく必要があります。

厳かな雰囲気の教会

教会で黒色のウェディングドレスを着用する場合も、慎重に検討する必要があります。

白色のウェディングドレスは、清らかさと結婚の神聖さを象徴するとされ、多くの方に受け入れられてきました。一方、黒のドレスは、静粛な雰囲気を損なうと判断されてしまう可能性があります。

また、教会での挙式に参加するゲストは、バージンロードを含め「純白の花嫁」を期待する場合が多いのも懸念点です。

お呼ばれのゲストが多い結婚式

黒色のウェディングドレスは、ゲストを多く招いた結婚式でも避けた方が無難です。ゲストが多く参列する結婚式では、式の雰囲気全体を考慮することが必要。

黒のウェディングドレスは、全体の空気感を暗く感じさせる可能性があります。

日本庭園がある和風の式場

日本庭園がある式場は、伝統的な和の美しさと自然の調和を重んじます。黒のウェディングドレスは、その厳かな雰囲気にそぐわず、違和感が出てしまう可能性があります。

せっかくの美しい花嫁姿が喜ばれない可能性があることからも、日本庭園がある和風の式場での着用は避ける方が良いでしょう。


黒色のウェディングドレスを着るときの工夫

黒色のウェディングドレスを着るときには、避けるべき場所を知ったうえで、洗練された着こなしを目指したいですよね。

華やかなドレス姿が引き立ち、ゲストに満足してもらうための演出をチェックしてみましょう。

小物やアクセサリーで華やかさを添える

黒色のウェディングドレスを着るときは、アクセサリーや小物を上手に取り入れ、華やかさをプラスする工夫が必要です。

たとえば、ダイヤモンドなどのきらびやかなアクセサリーを合わせると、華やかでありながらも品のある印象に仕上がります。繊細なレースを使った小物も黒いドレスの印象を和らげ、女性らしさを引き立ててくれるでしょう。

あわせる小物やアクセサリーが小ぶりだと、黒の印象が強く目立たない可能性もあります。

黒のウェディングドレスに合った雰囲気の式にする

式の演出で、黒色のウェディングドレスに華やかさをもたせることもできますよ。

黒色のウェディングドレスは、とくにナイトウェディングにぴったり。キャンドルの灯りや夜景との相性が良く、幻想的で美しい雰囲気を演出します。

また、シンプルで洗練された装飾がテーマの式場であれば、個性的でおしゃれな結婚式としてゲストの印象に残るはずです。

ゲストの衣装と被らないように調整をしておく

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黒色のウェディングドレスを着るときは、ゲストとの衣装調整をしっかり行うこともポイントです。最近では、お呼ばれの衣装にも黒を選ぶ方が増えてきていることから、花嫁の黒いドレスがゲストの服と意図せずかさなり、気を使わせてしまう状況がでてくることも。

新婦のドレスとゲストの組み合わせが気になる方は、事前にメインカラーとして着てきていただきたいカラーを報告する工夫も必要です。逆に、ゲストのドレスコードを黒やグレーといったダークトーンにすることで、式全体がよりまとまりのある雰囲気にも仕上がるのでお好みで調整してみて。


黒色のウェディングドレスが映える場所とは?

黒色のウェディングドレスは、シックな式場や最新のスタジオのようなおしゃれな室内はもちろん、赤レンガの町並みやレトロな遊園地との相性も良好です。

「ドレスの個性が強いから、着る場所が限られるのでは…」と心配な方に向け、黒色のウェディングドレスが映える場所をご紹介します。

前撮りやフォトウェディングが最適解!

黒色のウェディングドレスは、写真撮影がメインの前撮りやフォトウェディングによく映えます。スタイリッシュで高級感があり、何よりおしゃれなため、スタジオだけでなくロケーション撮影との相性も良好です。

また、前撮りやフォトウェディングなら、通常の結婚式と違って、義両親や年配者がどう思うか心配しなくていいのも嬉しいポイントです。

シックなスタジオ

シックなテイストのスタジオを選ぶと、黒色がよく目立ちます。前撮りやフォトウェディング用の照明や機材も並ぶので、洗練された雰囲気に仕上がります。

大人っぽい着こなしで撮影したい方は、シックなスタジオの利用を検討してみてください。

海外のような町並み

黒色のウェディングドレスは、赤レンガ倉庫のような異国情緒漂う街並みとも相性抜群! 歴史的な洋館や街並みがあるエリアでは、まるで映画のワンシーンのような写真が撮影できます。

さらに、夜のフォトウェディング撮影なら、イルミネーションや星空の元で黒のドレスがより一層引き立ち、ロマンチックな1枚に。

自然のロケーション

都会的なイメージがある黒色のウェディングドレスですが、じつは、自然に囲まれたロケーションにもマッチします。黒は万能なカラーで、さまざまな背景に調和する特性があるのです。

自然ロケーションのなかでも、とくにビーチはイチオシのロケーション。青い海や白い砂浜とのコントラストが美しく、黒ドレスのシンプルでありながらカッコいい印象を際立たせます。

また、サンセットタイムの撮影では、黒のドレスが夕日のなかに浮かび上がってドラマチックな1枚に。崖や海辺を背景にした撮影だと、まるでアート写真に仕上がります。

カラフルな遊園地

黒色のウェディングドレスは意外にも、にぎやかな遊園地に映えます。遊園地といえば、色とりどりのアトラクションや装飾が豊富です。

一見するとあわないようにも思えますが、そのカラフルな背景だからこそ、ダークな黒色が際立ちますよ。メリーゴーランドや観覧車を背景にした撮影では、動きのある楽しそうな新郎新婦を撮影できます。



お色直しのカラードレスは黒以外でもおしゃれに決まる!

最近のカラードレスは、黒い色以外にもバリエーションにとんでいます。周囲の意見もあり黒のウェディングドレスに決めきれないけど、普通のウェディングドレスではつまらないと思う方もいるでしょう。

そんな方にぴったりなカラードレスをご紹介します。

柄があるカラードレスも最新

近年、お色直しに柄物のカラードレスを選ぶ方が増えてきています。カラードレスの柄の種類には、レトロな雰囲気のドットやチェック、ツイード、華やかなフラワープリントなどがあり個性的なスタイルに仕上げられるのが魅力です。

トレンドは渋めのカラードレス

カラードレスのトレンドは従来のパステルカラーから渋めカラーへの移行も見られます。

渋めカラーのカラードレスは、ボルドーやダークグリーン、ブラウン、ネイビーなど、深い色合いが持つ上品さと落ち着きがポイント。その控えめな持ち味が、花嫁の個性を引き立ててくれます。

黒はダメといわれても、お直しや前撮りのカラードレスならと受け入れてくれる意見もあるため、渋めカラーのドレスを、あわせて検討してみてください。


まとめ

周囲の意見とは別に、黒色のウェディングドレスを楽しめるのが、前撮りやフォトウェディングの魅力です。お相手への強い絆を表現しながら、おしゃれで大人っぽいスタイルに仕上がります。

黒色のウェディングドレスを着て、とびきりおしゃれな1日を過ごしたいならぜひ写真撮影を利用してみてください。

デコルテフォトグラフィーでは、黒ドレスの雰囲気にマッチするシックなスタジオを多数ご用意しています。ロケーション撮影では、海外のような赤レンガ倉庫をバックにした撮影や、遊園地での遊び心あふれる撮影も可能です。

ライター/nene