呼吸のあとさき
和装の撮影は、心地よい緊張感から始まりました。
白木の空間に映える色打掛の赤は、お二人の凛とした決意を象徴するかのよう。
和傘越しの光や、障子に透ける手元の美しさなど、和装ならではの「静」の美学をファインダー越しに追った時間。
ふとした瞬間に視線を交わすお二人の姿に、レンズを向ける私も自然と背筋が伸びる思いでした。
洋装へ着替えると、スタジオは一気に華やぎました。
一面の白い花々を背にしたお二人の笑顔は、まるで光そのもの。
繊細なレースのドレスを纏い、指輪を交わす真剣な眼差しをモノクロで切り取ると、映画のワンシーンのようなドラマが生まれます。
お互いを見守る優しい温度感が、一枚一枚のカットに鮮明に刻まれていくのを感じました。
ラストはグリーンの庭で、肩の力を抜いたリラックスした撮影に。
後ろから包み込む温かなハグや、芝生に座ってこぼれた今日一番の満面の笑み。
そこにあったのは、作り込まれたポーズではなく、お二人のありのままの絆です。
撮影を終えた安堵感と多幸感に満ちたその表情は、未来への希望を予感させる最高の締めくくりでした。